トオイトコロ。

暑さのせいかな、頭がクラクラするものだから夕方、ソファーに横になって目を閉じていた。 しばらくすると手元の携帯電話が鳴る。
『、、もし、もーし。、、』受話器の向こうはザザーとかゴゴーとかひどい雑音混じり。混線しているようでところどころしか聞き取れない。
それでも声の主は、聴き慣れた友人のものだとすぐにわかる。
あまりに雑音がひどいので、どこからかけてるの?
すごく遠い所からかけてるみたいだよ、と尋ねる。
『そう、遠い所からかけてるんだよ。やっとそっちに繋がった。良かった。』

「遠い所、、?トオイトコロ、、??」呪文のコトバのように反復した。
そこでようやく気付く。
電話口の友人はちょうど1年前に急性心不全で急逝していたことを。
夢なのかなんなのかわからないけど元気そうなはずんだ声が耳元に残る。

1年前も蒸し暑い夕方だった。
長い付き合いの大切な友人の訃報を告げるあの日の電話。
今でもそっちの方がよっぽど夢みたいに思える。
いつもたくさんの友人に囲まれて笑ってる優しい人だった。

「まだ逝く訳にはいかない。。」最期の最後に言い遺したという
友人のコトバ。これを思い返す度、猫背の姿勢がピンとなる。
友人の分までまだまだこっちでがんばらなくっちゃ。

トオイトコロから電話ありがとう。

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by feltico | 2008-07-22 18:47 | 日々のくらし | Trackback | Comments(2)
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Commented by akiko at 2008-07-23 15:21 x
誰しも行く場所なんだけど、でも戻ってはこれないから、こっちがたまに辛くても彼の気持ちを思うと頑張らねばと思うよ。
そうか電話がきたか。きっと現実だよ。
Commented by feltico at 2008-07-24 01:06 x
うん。たまにそうやって繋がるのもいいやね。
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